ポジティブな表現は、バランスを取って初めて可能になる
SRT（スピリチュアル・レスポンス・セラピー）はエネルギーに焦点をあてたセラピーなので、どんなエネルギーが現在の問題を引き起こしているのかということを、よくリサーチします。その際に使うのが、ネガティブエネルギーとポジティブエネルギーが書かれたチャート。各80種類ほどのエネルギーがあり、ネガティブとポジティブで表と裏になっています。
ネガティブエネルギーが問題の原因になるというのは、わかりやすいと思います。実際によく示されるのは、ネガティブエネルギーの方です。ではポジティブエネルギーの場合は、どういうことになるのでしょうか。
SRTはアメリカで1988年に生まれましたが、最初のエネルギーチャートは、ネガティブなものだけでした。創始者のロバート・デッツラー氏がオフィスにいたある日のこと。ネガティブエネルギーのチャートを空欄にしたものが欲しいという人が、あらわれたそうです。ロバートが言われるままに渡してあげると、その人は80種類ほどある空欄をすべて埋めてから、またロバートを訪ねてきました。空欄に書かれていたのは、すべてポジティブな単語でした。
ロバートが「私達はポジティブなものはクリアしないんだけどなあ。」と言うと、その人は「スピリットがあなたに持っていきなさいというので、私は全部書いてきたのです。」と答えたそうです。そしてその人がロバートのセッションを受けにきたので、ロバートはそのチャートを使わないわけにはいかなくなりました。そこで初めてロバートは、ポジティブな表現に対してのブロックをクリアする必要があることに気づいたといいます。
こんな経緯で生まれたのが、ポジティブエネルギーのチャートで、「ポジティブな表現に対するブロック」という名前がついています。もう25年も前、1992年の話です。
どんな単語が書かれているか、一部を紹介すると、「希望」「楽観」「平安」「自信」「礼儀」「友好」「寛大」「成功」「寛容」「調和」など。
ブロックされているポジティブエネルギーがあると、それがネガティブにあらわれてしまうか、バランスがくずれた状態になります。
たとえば「忍耐」。これは良い意味だと、何があっても人生を生き抜いていけるとか、夢や目標を根気よく達成する原動力となります。ところがブロックがあると、ささいなことでも我慢できずにイライラしたり、あるいは逆に我慢をし過ぎて自分を追いつめるので、ストレスだらけの人生になったりしてしまいます。
たとえば「美」。これがブロックされていると、自分の容姿に自信が持てなかったり、自分が美しくなるために異常な執念を燃やしたりすることがあります。他の人から見ると美人なのに、本人はいつまでも満足できないので、美容整形や過度なダイエットなどを繰り返してしまうといった具合です。
ブロックは、根っこまで探ると、95%が過去世に起因しています。そこでSRTでは過去世をリサーチし、どんな出来事があって、どんなエネルギーを残していたのかを見ていきます。ここで使うのは、ネガティブエネルギーの方のチャート。ネガティブエネルギーをクリアリングすることで、ブロックがなくなってバランスが取れ、そのポジティブエネルギーが持つ本来の良さを表現することが、初めて可能になるのです。
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