事実は小説よりも奇なり~青虫くんとの過去世~

連載でお届けしています。
第2回の今日は、「青虫くんとの過去世」です。

(第1回を読まれていない方はこちらをどうぞ)
→事実は小説よりも奇なり~青虫くんとの出会い編~


路地裏で出会ったアゲハ蝶の青虫くんを成仏させて欲しい、というのがA様のご依頼でした。


さて、猫や犬のクリアリングはしたことがありますが、青虫くんとなると、私も初めてでした。動物には、魂のある動物とない動物がいます。猫や犬の場合は、その猫や犬ごとに、魂があったりなかったりします。魂のあるなしで、クリアリング方法は変わります。

そして通常、青虫は魂がない種類の生き物とされているのですが、何度ペンデュラムに聞いても、この青虫くんには魂があるよと答えます。直感の鋭いA様が、これだけはっきり青虫くんの魂を感じ取られているのですから、これは確かに何かありそうよね、とクリアリングを開始しました。

 

なぜこの青虫くんには、魂があったのでしょうか。

 

それは、この青虫くんが、もともとは人間だったためでした。

 

A様と一緒の過去世だった時、魔法使いによって、青虫の姿に変えられていたのです。

 

今回、その魔法を解く必要がありました。

 

 

出てきたのは、「待機している胎児をめぐる因縁プログラム」です。

 

A様と青虫くんは、ファンタジーワールドに住む人間の夫婦でした。A様が妻で、青虫くんが夫です。妻だったA様は、お腹に女の子を宿していました。この胎児の女の子が、A様の夢の中に出てきた女性でした。俳優の○○さんに扮した青年の横にいた女性です。

 

妻(A様)は、女の子の前にもう一人、男の子の胎児も授かっていましたが、流産していました。それは自然に起こったことだったのですが、待ち望んでいた初めての子どもの流産でショックを受け、それが魔法使いのせいだと被害妄想を持った夫妻は、魔法使いをだますようなことをしました。

その行為にプライドを傷つけられ、怒った魔法使いが、「そんなに自分を疑うなら、本当にやってやる」と、死神にも協力してもらい、だまされた仕返しとして、二人目の胎児だった女の子を流産させています。

死神には、殺した人数を競う大会があります。多く殺すと昇進できるため、喜んで力を貸していました。

 

魔法使いは、胎児の女の子を流産させただけでは飽き足らず、夫に魔法をかけ、人間から青虫に変えてしまいました。青虫は蝶になった後、すぐに亡くなっています。

 

二人の胎児と夫を次々に亡くした妻(A様)は、悲しみと喪失感のあまり、後追い自殺をしています。

A様と青虫くんがこの時残したエネルギーは、「不幸」「悲しい」「激怒」「喪失感」「パニック」「おびえ」でした。

 

 

第2回はここまで。
第3回に続きます。

 

第3回はこちらです。
→事実は小説よりも奇なり~青虫くんが伝えたかったこと~

 

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