私のSRT体験談~天職に導いてくれたSRT・後編~
前編、中編からの続きになります。
まだ読まれていない方は、こちらを先にどうぞ。
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
その過去世が出てきた時、まるで大物を釣り上げたような感覚があったのは、私だけではなく、セッションをしてくださったコンサルタントの稲垣さんも同じだったようで、「これだ!」と、二人で言い合いました。
過去世で刑事だった私は、はり込み相手であった現世の父に、毒殺されるという最期を迎えていたのです。刑事の仕事をおそらく真面目にやっていた私は、その努力を死という仇で返されたということになります。
「仕事を頑張りすぎると死んでしまう」という思いが、この時に残ってしまったのだとしたら、「仕事への嫌悪感」を通り越して、恐怖のようなものまで、無意識にあったのかもしれません。
理不尽で報われない思いがあっただろうことを、簡単に想像できました。高校生の時に、勉強を頑張ってせっかくクラスで一番の成績を取ったのに、好きな進路に進むことをゆるしてもらえなかったどころか、絶対に嫌だと思っていた職業を強制された時の自分の気持ちと、まったく同じだったからです。
頑張りが仇で返され、頑張ったがゆえに余計にむなしかった思いが見事に重なって、その瞬間、何もかも腑に落ちました。
セッション後に自分自身がどうしていくかが一番大切ではあるのですが、問題の根っこまで辿り着けてクリアリングできたこと自体が、とても大きいことだと感じたのは、この時の帰り道です。
仕事が今世のテーマと言われましたが、それには「過去世のネガティブエネルギーをきれいにしたい」という、魂の私の願いも含まれていたのだと思います。あまりに長期計画過ぎて苦しかったけれど、そこまでしても叶えたい、強い願いだったからこその青写真だったのでしょう。
私が生まれる前に決めてきたことに、父は協力してくれていただけだったのですね。そう考え直してみると、父が唐突に歯科衛生士専門学校の入学案内書を入手してきて、「ここに行け」と渡された日のことも、父の意志というよりは、何かに突き動かされての行動だったと思えてきました。
過去世から持ってきている感情を手放すには、人生のある程度の期間を費やして、もう一度同じ感情を持つ必要があります。その再現のためのストーリーを、今世での青写真として自分で計画してくるという、スピリチュアルの世界で言われていることを、まさに体感した一連の出来事となりました。
その後の変化はというと、これがてきめんで、食べる時間も惜しいほど、仕事をするのが楽しくなっていることに気がついたのは、わずか一週間後です。
当時の私は、振袖のパンフレットや動画を制作する仕事をしており、セッションを受けた12日後には、初めての飛び込み営業をして、100万円を超す企画の提案だったにもかかわらず、たった2回の訪問で成約にまで結びつけることができました。
それまでの私では考えられなかったペースで、営業したり、クライアントさんに会ったりするようになり、「バリバリ働く」とか、「仕事が生きがい」といった意味が、ようやくわかるようになったのでした。
ふり返って考えてみれば当たり前のことなのですが、仕事嫌いの自分が、仕事を大切にしている方の気持ちを、理解できるわけがなかったのです。
でもこの時、「仕事を頑張る」ということに対して、ワクワクし始めている私がいました。「仕事を頑張ってもいいよ」「仕事を好きになってもいいよ」という許可を、自分自身に出せたのだと思います。
「仕事を頑張っても死なないから大丈夫」という言葉も、自分にかけてあげました。過去世で、仕事を頑張りすぎたために死んでしまった私も、仕事をしていた時は、きっと楽しかったはずだと思っています。
そして一年後、「仕事」や「天職」といった単語に対する拒絶反応もすっかりなくなり、逆にポジティブなイメージを抱けるようになった私は、それまでの仕事から、「天職」と思える仕事へ、車線変更することを決意しました。
自分の天職がヒーラーであることを、何年も前から複数のチャネラーの方に言われていたのですが、「仕事」「天職」のみならず、「役割」「お役目」「ライトワーカー」といった言葉にまで、強制される感覚を覚えて拒絶反応を起こしていた私には、やりたい気がする反面、受け入れがたい気持ちも強かったのです。
「天職は役割だから、嫌でもしなければならない。だからお役目と言われたヒーラーにならないといけない」と義務的なとらえ方をしていたので、父に歯科衛生士になることを強制された時と、ある意味まったく変わらない状況でした。
ところが「仕事への嫌悪感」が取れてみると、自分が心からやりたいのは、やはりスピリチュアルの仕事であることに気がつきました。それはやっと「天職」を受け入れられるようになったというよりも、「天職」とは、もともと自分が大好きな職業を設定してきているものなのだと、理解できた感覚です。
今では、「私の天職はヒーラーです」と、嬉々として言えるようになっている自分がいます。念願だった大好きなSRTを学んで、ヒーラーとしての第一歩を踏み出しました。
SRTは「仕事への嫌悪感」を取ってくれたばかりではなく、天職に就く喜びを私に教えてくれたのです。今度は自分がそれをする側になれたことを、本当にうれしく思っています。
(2016年4月記)
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
長文を最後までお読みいただきありがとうございますm(__)m
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。